9月16日
トマト戦争の地アスペン
ロッキー山脈へ



 今朝は「荷物出し」の日だった。シェーバーは持ったかな?よく忘れるのが身体を洗う垢すりの布。
 慣れたスタッフは忘れそうなものはみんな入り口のドアノブにかけて寝るんだそうな。長年の間に生まれた生活の知恵である。お見事!!。今日は予定通りランチタイムをはさんでロッキー山脈登りの6時間の旅。バスの中の時間つぶしの今年の一番人気はゴルフのゲームボーイ。人気が高く、一度貸すとたらい回しになって戻ってこないと持ち主が悲鳴を上げている。ただ、ゲーム途中で船を漕いで、涎たらたらになってなかなか先へ進まないスタッフがほとんどであるが・・・スタッフバスは2台に別れているので移動中に会議が出来ない、というわけでバスの中が唯一何も考えず疲れはてた身体を癒す事の出来る時間なのである。みんな、よ〜〜く寝ておけよ。明日は空気の薄いととこでの動き回るクイズだからね。
 ところで、よく考えてみたら今日で丁度ウルトラの旅の半分だ!!でも、単純にわ〜いと喜びたいところだが、口にするとまだ半分しかたっていないと思ってしまうためか誰も口にしなかった。流石、地獄旅のプロ達である。

 今回の挑戦者連中は、いわゆる一般人(クイズのプロではないという意味)で、問題の消費量が多い多いと作家さん達は頭を抱えている。でも、一般視聴者の僕としてはいちかばちかで誰でもアメリカまで行けるというものこそ、このクイズの本質だと思う。ここらへんに作家さん達や一部製作陣(全てではない)の考えとにギャップを感じる。彼らは日本一のクイズ王を決定!と考えているらしいが少しおかしいと思う。もし本当にそういうのを求めていたらドームに2万6千人もの人は集まらないだろう。当てもの的なところで人気があるし、日本一になることなんておまけについてくる程度のものって作って来た番組なんでないの?日本のクイズ番組は数多くあって、これからもあるだろうが、ほとんどが外国のコピーばかり。外国から買いに来たのはウルトラだけだというのは、そこにこそあるんじゃないだろうかと思う。

 さて、問題会議に参加させてもらった。シビアである。一字一字、文字数まで留さん、構成Hさんがチェックしていく。どこで区切って読むのか、通して一気に読むのか、どの単語を強調するのか、答えのフォローはするのか???一問一問網羅していく。長年の経験から、クイズ形式、勝ち抜けの点数、勝ち抜けの人数などで何問用意しておけば良いかわかるんだそうだが、凄いのは、何かの事情で延々クイズが続いたときの事を考えて、その何倍も用意しておく、つまり、留さんも目を通しておくわけだ。少しでも過去に似た問題があるとカットされる。半年間の努力がパーである。当然挑戦者が全く答えられなかった問題(キャンセル問題と言うそうだ)はオンエアされず、これも無駄に終わってしまう。

 明日はトマト戦争クイズ。遂に出演予定!!赤十字の白衣を着て、救護兵見たいな役どころだ。どきどき するが、腹が減っては戦はできぬ、で中華を本日は喰らう。夜洗濯。
 洗濯してる間も夜の訪問者はやってくる。挑戦者のTさんが不眠を訴え、留さんの鼻風邪は治らないので再び注射、高地なため空気が薄くなっているので頭痛を訴える人が多い。構成のHさんも頭痛。就寝は2時、明日は荷物だし、5時である。 去年もそう思ったが、きついが自分を見つめ直すには本当に良い旅だと思う。

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